浄化槽の清掃を頼んだとき、明細に「張り水(はりみず)」という項目を見たことはありませんか。「これは何の作業?」「別料金なの?」と気になる方も多いはず。張り水とは、清掃で槽の中を空にしたあとにきれいな水を張り直す作業のこと。この記事では、張り水(リセット)とは何か、必要になるケース、費用の考え方をわかりやすく解説します。

この記事の要点

  • 張り水は清掃後に水を張り直す作業
  • 水を張ることで浄化槽が正しく働く状態に戻る
  • 費用は清掃料金に含まれることが多い
  • 長期休止からの再開時などにも行うことがある

張り水(リセット)とは

浄化槽の清掃では、たまった汚泥をくみ取り、槽の中を洗浄します。このとき槽の中は一時的に水が減った(または空の)状態になります。そのままでは浄化槽が正しく働かないため、規定の水位まできれいな水を張り直すのが「張り水」です。水を張ることで、微生物のはたらく環境が整い、浄化槽が元どおり機能するようになります。清掃は年1回以上が基本で、張り水はその清掃作業の一部として行われるのが一般的です。清掃を含む管理全体の流れは年間管理スケジュールで解説しています。

清掃と張り水の流れ

清掃と張り水の流れ
清掃後に水を戻す
  • ① 汚泥のくみ取り・清掃:槽内にたまった汚泥を専用の車で抜き取ります。
  • ② 槽内の洗浄:内部の壁面や装置をきれいにします。
  • ③ 張り水:規定の水位まで、きれいな水を張り直します。
  • ④ 運転再開:水位が戻り、微生物のはたらきが回復していきます。

張り水をせずに水位が低いままだと、浄化槽が正しく機能しません。そのため、清掃とセットで行われるのが基本です。清掃を担うのは市町村の許可を受けた業者で、点検を担う保守点検業者とは別の役割です(保守点検とは)。

張り水が必要になるケース

張り水が必要になるケース
こんなときに行う
ケース張り水の扱い
年1回の清掃後清掃作業の一部として張り水を行う
長期休止から再開状態を確認して張り水することがある
トラブルで水を抜いた後業者の判断で対応
費用清掃料金に含まれることが多い

もっとも多いのは定期清掃のときです。このほか、しばらく使っていなかった浄化槽を再び使い始めるときなどにも、状態を確認して張り水を行うことがあります。使用休止・再開の扱いは自治体や業者に確認しましょう。

なお、張り水は「ただ水を入れればよい」というものではなく、規定の水位まで正しく張ることが大切です。水位が低すぎても高すぎても、浄化槽が正しく働きません。自分で水道の水をたくさん入れればよいと考えてしまいがちですが、清掃とセットで専門の業者が行うのが基本です。判断に迷うときは、自己判断で水を入れる前に業者へ相談すると安心です。

費用の考え方

張り水は、多くの場合清掃料金の中に含まれています。明細に「張り水」と書かれていても、それだけで追加の高額請求になるわけではないのが一般的です。ただし、料金の内訳や呼び方は業者によって異なるため、見積もりの段階で内容を確認しておくと安心です。清掃・点検の費用相場は維持費用の相場で解説しています。

ここに注意

  • ○ 張り水は清掃に必要な作業で、水位を戻すもの
  • ○ 料金の内訳を見積もりで確認する
  • × 内容を確認せず高額な追加費用を鵜呑みにする

「清掃や張り水の費用を確認したい」「見積もりを比べたい」という方は、無料相談フォームからお気軽にご相談ください。見積もりは相見積もりで複数社を比べるのがおすすめです。

次に読む浄化槽の維持費用の相場|点検・清掃・法定検査の年間目安

まとめ

  • 張り水は清掃後に水を張り直す作業
  • 水を張ることで浄化槽が正しく働く状態に戻る
  • 費用は清掃料金に含まれることが多い
  • 内訳は見積もりの段階で確認しておく

※張り水の扱いや費用は、清掃業者・地域・状況により異なります。詳しくは市町村許可の清掃業者や保守点検業者にご確認ください。

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